他人の持っている現在最強のスーパーバイクに乗ってみた〜YZF-R1 DH号〜
今回は友人のバイクの紹介です。
友人DHの乗るYZF-R1 (2018年型) です。
私のGSX-Rとはライバル同士、最新年式の手強いバイクです。
AMAスーパーバイクでは常にこのR1とR1000が優勝争いを繰り広げています。ここ最近はずっとヤマハR1の天下で、去年こそは元GPライダーのトニ・エリアスが駆るUSヨシムラGSX-Rがチャンピオンに輝きましたが、今年はというものの序盤こそ良かったものですが一回の転倒から一変して旗色が悪い様子。オーナーとしてはレースという輝かしい舞台で活躍する愛車が見たいところです。
さて、このR1ですが我が故郷群馬にはYSPがない為に隣県のディーラーまで友人DHが購入に行ったものです。しかし納車の日は雨予報。せっかくの新車を濡らしあわや転倒でもしようものなら目覚めが悪いことこの上ありません。トランポを持っている私が引き取りに同行しました。新しいバイクとオーナーが巡り会う瞬間に立ち会えたというのは喜ばしい事です。
このR1ですが慣らしも終わり時期も夏休みになったという事で試乗させて貰える機会に恵まれました。感想としては400ccレーサーレプリカの車体に超ハイパワーエンジンが載っているかの様な軽快感。またクロスプレーン・クランクの特性であるトラクションの掴みやすさも十二分に堪能できました。
私のR1000と同日同条件で比較出来ませんでしたのでいずれ機会があればその様なインプレッションもしてみたいですね。
同時に足回りのセッティングも行ってみたのですが、バイカーズステーション誌に掲載されていたセッティングが乗り易いのでオススメです(No.363 2017 12月号)
詳細は誌面で確認してみてください。
Bikers Station 2017年12月号|モーターマガジン社
(モーターマガジン社の直販では売り切れとなっています…残念)
方向性としてはフロントをやや柔らかくしなやかに、リアのコシを少々強めるというものです。しかしこれはピッチングを多くわかりやすくはするもののこのバイクの持つ本来のポテンシャルを引き出す方向性では無いらしいのです。あくまで乗りやすくするセッティングであると。
最新のモンスターマシンを所有しそれを乗り比べ感想を語り合う…実に有意義な時間となりました。
No.9 MotoMapSUPPLY
今年の鈴鹿8耐に参戦していた車両が
ライコランド高崎店に展示してありました。
SSTクラス優勝を目指したというこの車両、同じGSX-Rオーナーとして、同郷のヒーローである青木宣篤選手の駆るマシンとしてレースの終わった今も要注目のマシンであることに違いない訳です。
店舗入り口から入って真っ直ぐ進むとこの様にパーテーションに囲われたマシンの姿が見えます。勿論触る事は許されません。見たところカウル類は実際走行したものでは無い様子でしたが、フェンダーには走行による汚れが確認できました。
車体左側面はパーテーションで遮られていましたが裏側の右側面は遮るものが無く観察することが出来ました。ボリュームのある耐久タンクがカッコいいですね。これはヨシムラ製(製作はビーターか?)なのですがどうやらニーグリップ部の形状は叩き出しなどで変形させているようです。3人でローテーションする耐久レースなのでライディングポジションも高度なレベルで詰めながらも妥協が必要になってくる事でしょう。皆さん体格もそれぞれ違いますしね。
クレバーウルフ製の耐久カウル。ヨシムラも同じデザインですが電光式ゼッケンプレートの位置がSSTとEWCで違うようです。ヨシムラやチームカガヤマの車両は電光式ゼッケンの位置がセンターでおそらくライトレンズと一体になっていました。モトマップの車両は四角いゼッケンの下に光らせるギミック(おそらくチップLEDか?)を埋め込んでいるようですね。
ハンドル周り。SSTクラスであるためかスイッチ周りやメーターはノーマルですね。ハンドル(ZETA製)はタレ角ゼロのものがやや広めにセッティングされている印象です。当然ですがキーシリンダー無しです。
ブレーキマスターはブレンボのRCSと思われますがクラッチ側はゲイルスピード製でした。
ハンドルグリップはデザインから見てヨシムラ製でしょうか。戦うマシンは美しい。美は細部に宿るといったところでしょうか。
今年は現地観戦が出来ましたがピットウォーク等には参加していない為、同車両を間近で見るのは初めてです。市販に近いスペックの車両という事で、一般オーナーの参考になる様な改造箇所やパーツチョイスもあるのではないでしょうか。
以下にリンクにレースレポートを貼っておきます。
2017-2018年 FIM世界耐久選手権シリーズ最終戦 鈴鹿8時間耐久ロードレース レポート | S SUPPLY | Future Access フューチャーアクセス
今年はクラス4位となりましたが、追い上げのレース展開の中でこの体勢、ライダー布陣の速さと安定性は証明されたかと思います。
来年こそはクラス優勝を期待してしまいますね。
しかし、戦うGSX-Rはカッコイイ。
オートバイから学ぶ その1
はじめに、
今回はタイトルの通り、私がバイクに乗り始めてから今までで学んだ事を取り止めも無く綴っていこうと思います。
つまりチラシの裏の落書き程度に誰の役にも立たない記事となる事でしょう。
ではオートバイ、バイクにおける他の乗り物と大きく異なる部分とは何でしょう。
私が思うに、「ライダーとセットでなければ自立すら出来ない」という事だと思います。
自動車、船舶、航空機、数ある乗り物の中でここまで不安定な乗り物も無いと思いませんか?
航空機は飛行時に不要な主脚が陸上で期待を支えている事、飛行中は充分な速力が得られないと揚力が得られないなど結構似ている部分はありますが…
乗り物に人が乗りバランスを取る。
最初から不安定性の塊の様な存在である事がオートバイの魅力の一端では無いでしょうか。
これは自転車にも共通してしまう点ですけれどもね。
停車時はただ足を地面についていれば安定してくれるオートバイですが、動き出すとこれはこれで難しいものです。大方の乗り物と異なり、低速なら低速であるほど自立させるのが困難なのです。一定の速度で走り出してしまえば、矢のように進むものの、速度を落としていくほどに安定させるのが容易で無くなる難しさ。
何となく人生っぽいですよね?
勢いのあるうちは安定して良いペースですが勢いが削がれれば一転してフラフラしてしまう。そんな時は無理せず立ち止まり足を着いても良いのでは無いでしょうか?
仕事に家庭にプライベートにと私を含め皆さんも大忙しかと思いますが、ふとそんな風に思うのです。
ただ、オートバイも人生も止まるも進むも自分自身、ライダー次第です。どうしようもない理不尽な事情もあるかと思いますが、ライダーである以上自分で選んで生き抜いていきたいと思っています。
オートバイや乗り物の力学についてツッコミ等ある方はコメントをお待ちしております。
私はまだまだ人生勉強中の身です。
写真も無いこの様な文章を最後まで読んで共感や反論を頂ければただそれだけで嬉しい限りです。
愛車GSX-R1000(L7) について
今の私の愛車はタイトルの通り、
最新型のGSX-R1000です。この手のスーパースポーツ又はレーサーレプリカと言われるバイクは数あれど、その中でスズキのそれを選んだ理由は何と言ってもGSX-Rだから。
GSX-Rシリーズがこの世に誕生してから30年以上、生まれてきたその時からレースシーンに衝撃を与え続け、そのパワーと軽さでトップパフォーマーとして君臨している事。その装備やスペックは公式サイトや各種雑誌、WEBページにて詳しく説明されているのでここでは省略します。そんなGSX-Rに憧れていた私は仲間内で「モデルチェンジしたら絶対に買う」と公言していました。それを有言実行するためにもモデルチェンジ直後の2017年モデルを意地でも買いたかったというチンケなプライドもありました。
様々に御託を並べても、なんといってもこのスタイリングが抜群にかっこいいでしょう?
私はそう思っているので買いました。
欲しいオートバイがある皆さん、手が届くなら買うべきです。自分の体も、未来の自由も常に安泰とは限りません。私は出来るだけ歳を重ねる前にこのモンスターマシンを楽しみたいと考えました。そしてこれからも乗り続ける為の努力は惜しまないつもりです。
まずは絵に描いた餅ではなく、有言実行した現実から…